函館のあうん堂で開催されたTERUさんの初の個展「音の可視化展」。
TERUさんが作品の紹介、長谷川匠さんが展示や設営の工夫などを説明してくれる回です。

\GENTEN、ハコダテー!!/

2階にあるあうん堂へ続く階段で、GENTENコール。階段の脇にはお祝いの素敵な花が並んでいます✨

「今日はあうん堂さんに来ております!
5月31日から延長の期間も合わせて6月9日まで、音の可視化展を開催させてもらいまいした。
今日は、会場の設営もデザインもしてくれた建築家の長谷川匠くんとともに、作品の説明と設営を説明しながら回っていきたいと思います!」
まずはTERUさん、会場の設営を担当した長谷川匠さんを紹介します。

👏 👏 👏
階段を上って2階に上がります。その正面には、TERUさんの妹さんであるkumiさんの作品が展示されています。
TERUさん:
まずはここからですね!実の妹で、GLAYファンやTERUファンである方はご存じのkkworld kumiの作品です。

とても可愛いイラストが展示されていますね✨
🌸 🌸 🌸
Contents
音の可視化展を紐解く
まずは入ってすぐ右手にある『音の可視化を紐解く』と『音の可視化 ~Visualization of Sound~』の説明パネルを紹介します。
TERUさん:
匠くんがこのボードを作ってくれました!

長谷川匠さん:
まずこの『音の可視化展』をどういう思いで作られたのかを説明するパネルと、会場の作品のレイアウトのパネルを、入って右手に作らせていただきました。
右回りでぐるっと回る、一方通行で展示が見れるような流れの構成にしています。

1 音の可視化~蒼のはじまり
ここから作品を紹介していきます。
まずは、入ってすぐのところにあるピアノへ。

TERUさん:
『音の可視化展』ということで、ライブハウスであるあうん堂にある機材や楽器をそのまま使って個展をやってみようということで、このピアノを使用させていただきました。
1つ目の作品は音の可視化「蒼の始まり」。
「零れる水」シリーズを描き続けていって、シフトチェンジしたときに初めて描いたのがこの絵で、まだ白を使っていない時期のものです。
なので「蒼の始まり」というタイトルにしました。

長谷川匠さん:
普段は楽譜が置かれる場所ですが「音の可視化」となったときに、その楽譜を置く場所に絵を飾るのが、ライブハウスで作品展をやる象徴になるのがおもしろい。
小さい作品でもあるので、ここに置いたことによって、より音に聞こえる、音に見える作品になったかなと思います。
2 音の可視化~黒の中の熱情
TERUさん:
これは意外と最近の作品で「黒の中の熱情」です。
最初蒼で描いたんだけど、乾燥していくうちに色が黒く落ち着いてきて、蒼だけど黒に見えるということで「黒の熱情」。赤い丸は自分の中ではハートという位置で、歌への情熱とか熱情を表現している作品になります。

ファンの子たちが見に来てくれた時は、解説しないで自分の想像で見てほしいですね。
3 4 音の可視化~似て非なる相対性
TERUさん:
こちらの作品も曲のタイトルは自分のイメージがあるけど、それは解説しません。
上下で色が違っていて、上が無機質な絵で、下が音の可視化という象徴的な色を使っています。
タイトルが『似て非なる相対性』。なんとなく絵は似ていても、まるで違う特質がある。
曲で言うと激しい曲と無機質な曲の違いをひとつの絵にしています。

長谷川匠さん:
ここにはもともと棚があって、それを隠したくてこれに合うような色味でカバーする壁を作ってもらっています。
普段はこういう感じではないところを、綺麗にレイアウトして見せられるようにしています。

5 The Sound of Life
TERUさん:
皆さんご存じのTAKUROのソロアルバムの「The Sound of Life」。
僕が初めてTAKUROに依頼されて描いたジャケットの絵の姉妹作です。
自分がTAKUROの音楽を聴いて想像して思い浮かんだものが下の部分の絵で、深い森の中に佇む人のイメージが湧いたので、その絵を描きました。

TAKUROの絵はここでおしまいなんですが、いろいろと想像していたらこの風景が浮かんだ。
自分がいつもファンの子とよく話しているのが、「場所は違えど、時間は違えど、同じ月を見上げて想いを一つにして」という言葉。
それは東日本大震災の後に考え始めたことで、被害にに遭った東北の方たちが寂しい思いやつらい思いをしている中で、「一緒にみんなで月を見上げようよ」とツイッターで呼びかけて、月を見てもらったときに、「俺、同じ月を見てるからね。離れていないよ、繋がっているよ」と伝えたところ、みんなが喜んでくれた。
『月』が、同じものを同じ時間に一緒に見れる、唯一のものを象徴していると思っている。
よっちゃん:
ちなみにTAKUROさんのアルバムの音楽を先に聞いて、そのイメージで絵を描いたんですか?
TERUさん:
そう、そのイメージで絵を描いたから、もしかしたら、一番初めの「音の可視化」はTAKUROの「The Sound of Life」の作品なんじゃないかと思います。
長谷川匠さん:
この作品は、ブルーライトを急きょ下から当てまして、よりブルーに綺麗に見えるように演出をしています。あるのとないのと全然違う雰囲気になります。


ブルーライトの角度を変えて見せてくれるTERUさん

ブルーライトを当てるとより幻想的なブルーに
(次へ移動しながら)
長谷川匠さん:
この機材が置かれている中で、自然に作品を見れるっていうのが、ここでやっている特徴かなって思います。
TERUさん:
それがライブハウスでやる意味かな。
それが出たのが、次の作品とこのスピーカーですね。
よっちゃん:
めっちゃカッコイイですね!すごい。
6 7 8 音の可視化~静音
TERUさん:
この作品のタイトルが『静音(しずね)』になります。

よっちゃん:
これは三部作なんですか?
TERUさん:
三部作です。音の可視化を描き始めて、白を入れ始めてから、縦と横の線だけだったところへ斜めを入れはじめた。いろいろと変化した結果の作品ですね。
複雑な歌を歌う時の心境を表現したいなと思った。

この絵の奥にはもう一つ音の可視化の絵があって、一度その音の可視化を描いてから、また下地を塗って重ねている。
音の深さとか、声の深さ、想いの深さを二重構造にして表現しています。

長谷川匠さん:
みなさん引きでしか展示を見ないと思いますが、この展示期間に来てもらった方は、この距離感で実際に見れるので、こういう絵の具の盛り上がりだったりとか、接写みたいなものを見て楽しんでくださいとTERUさんにお伝えしてもらいました。
TERUさん:
一番こだわってるのが、奥の白の下地が見える透明感。
声の透明感を表現していて、さらに音楽だけではなく話している言葉とか、声として出ている音をどう表現するかということで、ファンの子たちに伝えている言葉を自分の中で嚙み砕いて描くようにしました。

よっちゃん:
額装は、高校時代からの友人のやっちさんですね。
TERUさん:
やっちは大工さんで、額装は作ったことなかったんだけど「できるでしょ」って(笑)
よっちゃん:
無茶ぶりをして(笑)
TERUさん:
東京で注文してもなかなか思ったものができなかったので、やっちにお願いして「灰色を塗ってみて」とか「黒っぽいのを塗ってみて」とか順番に伝えながら、実験を積み重ねてできたのがこの額なので、味がある手作りな感じに仕上がりました。

よっちゃん:
味があってめちゃめちゃいいですね!
TERUさん:
函館の木材を使いたいと思ったので、函館の余った木を使って作ってもらいました。
🌳 🌳 🌳
長谷川匠さん:
そしていま当たり前に見ているこの壁は、もともとは無いんです。
TERUさん:
ちょうどこの打ち合わせのときに匠くんが函館にいることをインスタで知って、これから遊びに行っていいですかって連絡があって来てもらったときに、匠くんにやってもらう?ってことになって。
いい?って聞いたら「いいっすよ」って言ってくれたので、じゃあご飯いっぱいおごるから、って手伝ってもらいました(笑)

お互いに嬉しそう^^
よっちゃん:
初の個展ですものね。
TERUさん:
どこまで本格的にやっていいのか分からなかった。
本職があるので、本格的にやりすぎると、売れなくなったからやってるのかと誤解されるのは嫌だった。でも、とにかくやってみようと思って。
長谷川匠さん:
初めてのTERUさんの個展を、ちゃんと飾れないと嫌だなと思って、精一杯やらせていただいた。
この3枚の作品は、僕の中では『音の可視化』というタイトルに一番合ってると思う。
作品の下にあるスピーカーは、普段音が出ているもの。音を聞きながら、この作品をみるっていうのが、普通のアーティストではやらないレイアウトだったので、TERUさんらしい展示になったと思います。

TERUさん:
テーマが音の可視化だから、こういう発想が生まれたんじゃないかと思う。タイトルにひっぱられてできたレイアウトだと思いますね。
よっちゃん:
この作品とスピーカーは対の作品のような感じなんですね。
長谷川匠さん:
スピーカーを下に置いたときにしっくりきたので、このまま生かそうと思いました。
🍀 🍀 🍀
よっちゃん:
作品を描いているときは、頭の中で音が流れているんですか?
TERUさん:
タイトルとか考えながら描いて、それを形にしている。
複雑さとかもそうだけど、シンプルなものはシンプルに書きたいし、自分の中で浮かんできた函館の海とか空を連想したり、あの曲の絵を書いてみようというのを考えたりして描いています。

9 10 11 零れる水
TERUさん:
これは「零れる水」シリーズで、一番最初に書き始めたもの。
匠くんと出会ってから絵を描き始めて、最初は函館スタジオのマークを描いていた。
函館の海を感じられる絵を描いてみたいなと思うようになってきて、本格的に描き始めたのがこの「零れる水」です。

TERUさん:
この作品は、最初にタイトルが浮かんでから描きました。
水がしたたるような絵を描きたいと思って、『零れる』は水がこぼれるという意味ではなくて、「零度」の「零」をこぼれると読むと知って、「零れる水」は より冷たさを感じるということで、このタイトルにしました。
よっちゃん:
本来好きな色は赤とか暖色系じゃないですか。でも描く絵はそうじゃないですね。
TERUさん:
それは、函館だからこの色。
そして自分の声はオレンジとか赤とかのイメージはないから、自分の中でのかすれた声はこういう色のイメージ。稲葉さんの声は黄色のイメージだけど、自分の声のイメージは蒼だったので。だから蒼の絵しか描いてないね。

12 13 零蒼の中の激昂
TERUさん:
これは4回書き足していて、最初描いたものが全然納得できなくて、また下地を塗って色を足したりしていた。最後にまぁいいやと思って全部蒼く塗ったら、一番しっくりきた。
何層にも分かれていて、色の違いがいっぱい見えるんです。

よっちゃん:
この光はプロジェクターなんですね。
TERUさん:
海の底から見た海面から差し込む凪な光の映像を見つけて、プロジェクター使ってそんな作品を作りたかった。いろいろ実験してもなかなかしっくりこなくて、やめようかなと思った。
絵を飾ったらやっぱり物足りなくて、開催される一週間前くらいに映像を作って送った。やってみたらすごく良くって。(これ、本当に素敵でした✨)
長谷川匠さん:
ここのレイアウトが一番難しかった。既存のエアコンの配置をうまくエリアとしての空間を考えることが結構難しくて。ずれていると上が気になっちゃうし、そのバランス感覚やプロジェクターの位置でかなり悩んだ。

長谷川匠さん:
最初はTERUさん、この作品を浮かしたいってことだったので…
(全員 笑笑笑)
TERUさん:
どうやって浮かすのか、天井に穴を開けるのか?やっちも悩んで、笹井くんも「う~ん…」という感じだったので(笑)
長谷川匠さん:
もともとあった台のギリギリまで作品を前に持ってきたら、浮いている感じになった。
TERUさん:
これは正解でしたね!
長谷川匠さん:
これはすごい良かったですね~。
よっちゃん:
めちゃくちゃイイですね!

光の効果でゆらめいて、いつまでも見ていられる美しい作品
14 15 音の可視化~静寂と激昂と情熱
TERUさん:
これは一番新しい作品です。
シンプルに音の可視化を描いていたら、物足りなくなってきて、進化したくなって。

これはビシャッとやったわけではなく、筆でスーッと描いたもの。筆をパンパンとやるだけではなくて、線を描いたりとか、斜めにしたりとか。
ビシャッとやるのは誰でもできると、やっちの子供に「俺でも描けるよ、てっこおじさん!」と言われて悔しくて(笑)

TERUさん:
繊細な絵ほど高く売れるみたいなのもあるじゃないですか。
よっちゃん:
やめなさいwせっかくええ話をしてきたのに、最後にちょっとお金の臭いするのやめてください(笑)
長谷川匠さん:
販売はしていませんので(笑)

優しいツッコミ役よっちゃん
TERUさん:
ゆっくり弧を描くように描いていて、簡単に描いているように見えても、簡単ではない。
これは、何枚も描いているうちにこれにたどり着いた。
よっちゃん:
そこは分かっていただきたいと笑
長谷川匠さん:
TERUさんのこの絵も自分の絵もそうなんですけど、TERUさんしか描けないもの。
僕はこういう間のとり方をしないし、こういう飛ばし方をしないので、TERUさんの感覚を、思う存分感じてもらいたいですね。

TERUさんの感覚を思う存分感じてもらいたいと力説する長谷川匠さん
TERUさん:
そして、匠くんがどうしてもここに絵を貼ったほうがいいというので、飾ったのがこの絵です。絶対にあった方がいいと。

この作品はウクライナとロシアの戦争があって、悔しくて書き始めたもの。
反戦の気持ちや悲しい気持ちも込められている。
どちらが悪いというわけではなく、戦っている人たちは自分の母国を守るために戦っていて、殺し合いをしたい訳ではないのになと。
笹井くんが青いライトを照らしてみます?とやってみたら、ロシアとウクライナの違いの対比を表せるかもと思って、片方だけ青く照らした。

長谷川匠さん:
ここの空間だけ上が抜けている場所なので、ここに作品があることによって、より空間の使い方を楽しんでもらえるのではないかと。
この二つの作品に関しては順序はなく、自分の気づいたときに、見ていただけたらと。
TERUさん:
この作品を見るたび、悲しい出来事があったことを思い出してほしいなと。
この絵に関してはこのままあうん堂に寄贈します。この建物を取り壊すときには、この絵は返してね、と 笑笑
よっちゃん:
縁起でもない話をしてますよ、笹井さん!聞いてなかったでしょ、今(笑)
みんな爆笑。
(再度TERUさん、笹井さんに伝える笑)
TERUさん:
ということで、自分の思いを伝えたい可視化展になりました!
よっちゃん:(せっかくなのでと笹井さんを呼びます)
以前も出ていただいています、あうん堂店長の笹井さんでございます。

TERUさん:
前回あうん堂の回でも登場した笹井さんです。今回、ライブハウスでの展示をするにあたって、何度もやりとりしたりアレンジしたり、すごく協力してもらいました!
ホントだったらまだ機材がたくさんあるんですけれども、全部奥にしまってもらって(笑)
よっちゃん:
かなり無理をきいていただいて。
笹井さん:
はい、いやいや、そんなことはないです(笑)
TERUさん:
結構売れましたよね。この期間内の売り上げで、今後何年頑張れますか?‥‥‥

すかさずよっちゃんのツッコミが笑
よっちゃん:
やめてほしいし、今までの絵の感じ、台無しにしないでほしい、ホント(笑)
ほんで答えようとしない、笹井さんも(笑)ダメですよ、答えちゃw
☺ ☺ ☺
よっちゃん:
いままで絵の個展とかしたことあるんですか?
笹井さん:
年に1回か2回ずつ、市内のアマチュアの方の個展をやっています。
TERUさん:
シュリちゃんも出展していましたよね。
来年はGLAYは30周年ということで、また何かできるといいですね!
よっちゃん:
これはまた近々ありそうですね。
ちなみに今回ご来場者、どのくらいですか?
笹井さん:
期間中、1600人くらいです。
TERUさん:
各回50人に制限していて、期間中一日5回転、ライブの日は6回転していた。
本当にお疲れさまでした!
このあとねぎらいの会をしようと思います。
ありがとうございました!
よっちゃんが匠さんを真ん中に呼びます。そして、
\GENTEN、ハコダテー!!/

ジジ様も、ゲンテン、函館~!

『音の可視化展』の紹介の回、最高でしたね!✨
ひとつひとつの作品を解説してくれて、作品に込めた想いや展示の工夫などを知ることができる貴重な回でした。
ありがとうございました!







